カースト制度は、身分を区別するものではない
インドのカースト制度は、身分制度として広く知られています。
しかし、カースト(Varna & Jati)が記されている聖典リグ・ヴェーダを読めば、少し異なった解釈を得られます。
3000年の歴史を持つ聖典から、人生の糧を得ていきましょう。
正解の幻想に捉われてはいけない
動画での考察は、常識を破るような見解だったため、研究者の方は不快に思われたかもしれない。
しかし、冷静に考えて宗教学者でもない我々が「カースト=差別」という形式的な知識を覚えて、何の意味があるだろうか。
仮に間違っていたとしても、私の解釈の方が、遥かに人生において糧にならないだろうか。
3000年(あるいはそれ以上)前の書き手が意図したことなど、今では確かめようもないのだから。
聖書然り、聖典というものは、政治的な事情で度々書き換えが行われるため、全く本質ではない内容に変わることがある。
仏教が「南無阿弥陀仏を唱えるだけで極楽浄土に行ける」という怠惰な解釈になったように。
そのため、私は出来る限り原文(に近いもの)で読むことを心掛け、常に現代の解釈を疑いながら、書き手(神)の意図を汲み取ろうとすることを心掛けている。
プルシャ賛歌は、聖書と重なる部分も多く、愛と気付きを与えてくれる書物で、現代のインドで根深い問題を抱えている「差別」を示唆したとはどうにも思えなかった。
逆に「精神の成熟度」という解釈にすると、心理学の巨匠マズローが定義した五段階欲求説とも限りなく一致し、腑に落ちたため採用した。
家に帰って、家族を愛してください
1979年のノーベル平和賞の授賞式で、このような逸話が残っている。
平和賞を受賞したマザー・テレサは、登壇後にある女性からこのようなことを尋ねられた。
女性)What can we do to promote world peace?
世界平和のために、私たちに何ができますか?
マザー)
Go home and love your family
家に帰って家族を愛してください
出典がwikipediaだけだったので事実かどうかは明らかではないが、マザーは他にも数々の名言を残した(とされている)ので、引用させていただいた。
(wikipediaより)
Nobel Peace Prize
In 1979, Mother Teresa received the Nobel Peace Prize “for work undertaken in the struggle to overcome poverty and distress, which also constitutes a threat to peace”.[113] She refused the conventional ceremonial banquet for laureates, asking that its $192,000 cost be given to the poor in India[114] and saying that earthly rewards were important only if they helped her to help the world’s needy. When Mother Teresa received the prize she was asked, “What can we do to promote world peace?” She answered, “Go home and love your family.” Building on this theme in her Nobel lecture, she said: “Around the world, not only in the poor countries, but I found the poverty of the West so much more difficult to remove. When I pick up a person from the street, hungry, I give him a plate of rice, a piece of bread, I have satisfied. I have removed that hunger. But a person that is shut out, that feels unwanted, unloved, terrified, the person that has been thrown out from society – that poverty is so hurtable [sic] and so much, and I find that very difficult.”
鏡の中の自分
私が敬愛して止まないアーティストのひとりに、「マイケル・ジャクソン」がいる。
今回の動画を作成するに当たり、彼の代表曲「Man in the mirror(鏡に映った自分)」が、強烈に頭に浮かんだ。
カーストの智恵を得た後のあなたなら、心から感激できると思うので、ぜひワインを片手に聴いてほしい。
「鏡の前に立って、そこに映る自分から変えていこう。
こんなにわかりやすいことはない。
世界を変えたいと思うなら、自分から変えるんだ。」
古典を読むということ
視野の狭い科学信仰主義者の中には、「新しい技術こそ全て」と考える人もいるが、普遍性という観点を持つと幾分かマシになるのにな、と思うことがある。
古典(CLASSIC)とは、時代を超え、国境を越え、人々に支持されてきた一級品の証なので、古い書物は買っておくに越したことはない。
おたより
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コメント2件
素晴らしいコンテンツのご提供をありがとうございます。
カーストの教え、とても勉強になりました。
自分がどこに向かうべきかを示しているくれる素晴らしい教えですね。
可能な限り一次情報源を調べる手間を惜しみなく取り組んでみようと思います。
マイケル・ジャクソンの歌、心に刺さりました。
鏡に映る自分をまずは変えていく、その勇気と行動力を身につけていきたいです。
聖典、マザー・テレサの言葉、そしてマイケル・ジャクソンの曲という段階的に解像度を上げる事で、公に貢献するという事がどういう事なのか、改めて理解を深める事が出来ました。
マイケル・ジャクソンの曲はスリラーくらいしかイメージはありませんでしたが、歌詞は勿論、歌い方がとても印象に残りました。
変われ!と強く訴えるものではなくchangeと囁くような歌い方はまるで背中を押すように何処までも優しく応援してくれているようでした。
私自身、自分の課題から何度も目を背け、逃げていた事があったので、同じように悩む方に、背中に手を当て優しく見守り、彼のようにまずは己が背を見せて変わっていきたいと強く思いました。
いつも素晴らしい記事、動画をシェアくださりありがとうございます。
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