今回は、講義のガイダンスとして、
コミュニケーションを学ぶ意義(WHY)
コミュニケーション能力の高め方(HOW)
具体的な講義の内容(WHAT)について、ご案内をさせていただきます。
動画講義
弁論術について
Wikipediaの情報によると、紀元前(2000年前)に書かれた書籍で、今現在まで読み継がれているもの(公になっているもの)は、世界に120冊程度しかないそうですが、賢人アリストテレスは、気象、政治、命題、天体、動物、詩、形而上、自然、範疇論、弁証、弁論と、11作品を残しています。
弁論術(全3巻)という書籍は、その中でも「話し方」について直接言及したもので、「この本で解決しない問題はない」と思えるほど緻密に描かれています。
たとえば、1巻では、言葉の定義から始まり「幸福とは」「美醜とは」「善悪とは」「徳とは」など、事細かに解説が行われます。
2巻でも、その大部分が人間理解に費やされており、人間の感情(快楽、怒り、憎しみ、恐れ、恥、親切心、哀れみ)から、人間の性格(年齢、家柄、血統、権力)の分析まで、ひいてしまうほど丁寧に分析しています。
そのような丁寧なセットアップの元、説得のノウハウや表現技法、文章のリズム、ジョークなどの「テクニック」についても、惜しみなく描かれるため、丁寧に読めば、意思疎通の全てが書かれていると言っても過言ではない一冊です。
恐ろしく読みづらいですが、今回わかりやすく解説しますので、ぜひ共に古代の賢人から地に足のついた技術を学ばせていただきましょう。

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