文章構成の型~黄金の輪

今回は、文章構成の型のひとつをご紹介します。

ご紹介する型は、極めてシンプルでありながらも有用な型で、私もあらゆるシーンで活用している「黄金則」です。

訊けば当たり前のように感じられるかもしれませんが、驚くほど多くの人や企業が「できていない」ため、ぜひ身に付けて抜き出ましょう。

動画講義

ビジネスにおけるゴールデン・サークル

黄金の輪は、もちろんビジネスにおいても活躍します。

たとえば、世界を牽引するアップルの商品紹介には、この型が顕著に表れており、「世界一スピーチが上手い」と言われる創業者スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは、わかりやすく黄金の輪が見受けられます。

マクロな全体の構成にもミクロな説明にも。

 

WHY:既存の電話はスマートではない

HOW:ボタンが邪魔、ボタンを無くそう

WHAT:フルスクリーンの商品を開発した

 

革新的な製品を次々と生み出すダイソンも、アップル同様「WHY」から始めています。

 

WHY:紙パックは目詰まりを起こす

HOW:特殊な技術で空気の流れとゴミを分離

WHAT:吸引力の変わらないただひとつの掃除機

 

共感を生めば、競争に巻き込まれない

WHYから始め共感を獲得した場合、情緒的な価値(パトス)を評価されるため、機能的な価値(ロゴス)が何倍にも跳ね上がります。

たとえば、機能的な価値だけをみれば、アップルの商品よりも安くて高機能の商品はあります。

あるいは、ダイソンの掃除機よりも安くて吸引力の高い掃除機もありますが、彼らの製品は機能的な価値だけでは比較されないのです。

物が飽和し、価格競争が激化する時代だからこそ、WHYから始めパトスでの共感を得ることが重要なのだと思います。

 

↓ 恋愛に喩えると大変にわかりやすいかと思います。

 

優れたリーダーはどうやって行動を促すか(TEDトーク)

 

 

COMMUNICATION:人間関係を豊かにする講義