今回は、資本主義の構造を踏まえたケーススタディとして、貯金ついて考えていきたいと思います。
動画講義
チャートから理解する貧富の格差
中央銀行が発行する通貨の量を「マネタリーベース」と呼びますが、日本円のマネタリーベースは着々と増え続け、特に2010年頃から、爆発的に増加しています。

米ドルについても、同様に、着々と増え続けています。

通貨の量に連動するように、米国の株価やゴールドの価格も、堅調に上昇をしています。


しかし一方で、日本の株式市場の規模は、直近30年ほとんど変わっておらず、
日本人の平均所得(中央値)も30年変わっていません。

つまり、毎年、日本円はじゃぶじゃぶ発行されているにもかかわらず、日本の実体経済には、ほぼ還元されておらず、富裕層が参加する世界の金融市場の規模だけがひたすら拡大しているということがわかると思います。
多くの方は、今の1万円は、将来も1万円の価値を約束されていると妄信しており、それゆえに、貯金の金額を増やすことに躍起になっていますが、
直近10年間の日本円の増え方は、尋常ではないため、このまま価値を保ち続けると考えるほうが、不自然なのではないかと思います。

戦後のドイツや、ジンバブエで起きたハイパーインフレや、恐慌などの金融事故に、日本が巻き込まれないに越したことはありませんが、歪なチャートを見れば、どこにもそんな保証はない。ことは感じることが出来ると思いますので、自分と大切な人の身は守れるように、危機感を持って、やるべきことに取り組んでまいりましょう。





