「もったいない」って深い言葉なんだよ(物體無)
「もったいない」
この言葉は、「MOTTAINAI」と世界で通用する日本特有の言葉です。
古くは鎌倉時代から使われてきたこの言葉には、哲学的な深い意味が含まれています。
本日は、もったいないの言葉の起源から、ひとつの価値観をご紹介させていただきます。
漢字の改定によって失ったもの
戦後、マッカーサー率いるGHQによって、常用漢字の改定が行われましたが、意味がまるっきり変わってしまったものも多くあります。
たとえば、元気や天気、気候などに使われる「気」という漢字も、以前は「氣」を使っていました。
氣の中には「八方への発散」を意味する「米」が描かれていますが、
気の中には「内側への収束」を意味する「〆」が描かれています。
勿体ないの厳密な解説
勿体ないの「勿」という漢字は、単体では「なかれ」と発音する否定の意味を持つ言葉です。
そのため「勿体」は「体が無い」=「形を失っている姿」と解釈できそうですが、「もったいない」という言葉に含まれる「勿」は「物」と同じ意味だと定義されています。
つまり、「勿体」は「物体」と同じであり、「もののあるべき姿」と訳させていただきました。
念のため、明治の辞典「大言海」を引用すると「モノノカタチ」と書かれています。
もったいない 無物體・無勿體(モノノカタチ)
(一)高貴の人。神仏に対し正理を失い、正体無し。以ての外なり。不都合なり。不届きなり。様体崩れるなり。体面を失いしなり。
(二)正体なく破滅するを惜しむ意。あたらし。
(三)惜しむ意より転じて、尊いの意。
(四)更に転じて、恐れ多い。辱けなし。己が及ばざることを又は、上の己を厚くすることを恐懼するに言う。
「氣」に関する考察
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コメント8件
「もったいない」についての動画ありがとうございます。
GHQは漢字の簡略化も指示していたのですね。
「体」の旧字が「體」で骨の重要性については身体の講義で身に染みていましたが、
「勿」も本来は「物」なのですね。
確かに「物体」で「もったい」ならば「本来の姿」という意味がわかります。
漢字は意味が想像できるので便利ですが、「当て字」で本来の漢字と変わっている可能性も考える必要があるのですね。
意味が分かりづらいものは言葉の成り立ちを調べてみます。
ありがとうございます。
「物體無い」という言葉に、そのような深い意味があることを知りませんでした。
勿体とはモノの形のこと、勿体を取り戻すために我々は骨から整えていく必要がある。
そして、勿体が整った體には神秘的な数字である黄金比が隠されている。
自分の勿体を発揮できるように、今後も動画講義の内容を深掘りし、追求していこうと思います。
素敵なコンテンツをありがとうございます!
いつも お世話になります!
普段使っている『もったいない』が『物体がない!』 あるべき姿を願う思いやり♡の言葉であることを知り驚きでした。
物には神が宿る!!改めて感じていきたいです。
また ひとつ大きな学びを ありがとうございました♫
「もったいない」
普段から当たり前の様に使ってる言葉にもかかわらず意味や語源など知りませんでした。
日本語にはカタカナ、ひらがな、漢字とありますが何故だろう…と思ったことはありますが調べるにまでは至りませんでした。
今回こうして「もったいない」という言葉を細かく知れた事で言葉の奥深さを学べました。
ありがとうございます。
当たり前ではなく、その中に興味につながるヒントがある。
そう感じました。
Hello Mr.Shou!
映像はとても美しく、音は心地よく、静かな集中した環境で内容をみさせていただきました。
もったい.ない、とう聞き慣れている言葉を細胞のように細かく細分化してみていくと知らない事が多く、深い情報があるのだということをこの
”『もったいない』って深い言葉なんだよ”の動画から学ぶことができました。
海外の方にこの日本語はどういう意味?と聞かれたら、自分の頭の中にある知識棚から情報を引き出し、教えることができます。
しかし知識には限りがあり、聞く人によって異なる深さの返答が返ってきます。
このように、言葉の意味を正確に知ることで、正確に使うことができたり、教えることができます。
また一つ勉強になりました。
ステキな動画をありがとうございます。
GHQにより、何故、こうした漢字の改変が行われたのか、何故今、その事に気付いて行動するべきなのか。改めて考えるきっかけとなりました。 私自身の土台の価値観を疑い、まっさらな気持ちで本質を学び、頭ではなく、心で理解する事に努めて参ります。 また、アライメントを随分お休みしていたので早速本日から毎日行おうと思います。やはり身体の起点は健康ではなく骨ですね。 いつも素晴らしい学びを届けてくださりありがとうございます。
勿体の勿とは「なかれ」、否定の意味で体が無いという意味。つまり目に見える姿かたちがない状態(魂や精神を表す)。
目に見えない八百万の神や言霊、ご縁や徳など、目に見えない多くのものを信仰してきた感性が鋭い日本人だからこその言葉なんだなと、改めて感じました。
自由や調和もそうですが、人口が増え科学が発展し、便利になると同時に生きにくくなってきた世の中が向かっていく先は古来の状態に戻る(ホメオスタシスのようなイメージ)のかなと思います。
先日教育を変えようと奮闘されている方(元学校長で今はアドバイザー)とお会いした際も、江戸以前の丁稚制度や民法主義などを引用し、古来の日本人が大切にしてきたところに戻る必要があると説いていました。
改めて日本人である事を誇りに思いながら、自分たちの勿体を見つけていきたいです。
ありがとうございました!
勿體無い。
一般的な意味でしか使った事がありませんでした。
勿體=物のあるべき姿
これを失った状態から派生した意味だったのですね。
簡略字体然り、敗戦以降失われた日本の精神性、取り戻していきたいです。
素敵な記事をありがとうございました。
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