こんにちは。
hiroakiです。
前回、損切りができない本質的な原因は
「メンタルの弱さ」ではなく、「エントリーした根拠の不明確さ」
にあるという考えをお伝えさせていただきましたが、
( → 損切りができないのは、「メンタルが弱いから」ではない。 )
実は、「学習のモチベーションが続かない」
という問題についても同様のことが言えて、
根本的な原因は、集中力やメンタルの弱さではないと思います。
今は昔、私にもそういう時期があったのでわかりますが、
おそらくまだ、トレーディングを習得することにどれだけの意義があるのか、
そして、そのことが自分の人生にどれほどの影響を及ぼすかを
本当には見出せていない可能性が高いです。
もし、その意義を深く多角的に理解できていれば、
ほっといても学ばずにはいられなくなると思います。
たとえ私が、「お金を払うからやめてくれ!」とせがんでも、
脇目も振らず貪欲に学び続けると思います。
驚くべきことに、このコミュニティには
そんなメンバーが大勢います。笑
あなたがもし、トレーディングを学ぶ意欲や
モチベーションが上がらないと感じているなら、
もう一度、よく自分自身と向き合ってみて下さい。
ひょっとするとまだ学習する時期ではないか、
あるいは、あなたにとって本当はする必要がないことだったと気づくかもしれません。
「禅」の言葉に、 啐啄同時(そったくどうじ)というのがあります。
雛鳥(ひなどり)が殻を破ってまさに生まれ出ようとする時、
卵の殻を内側からコツコツとつつくことを「啐」といい、
ちょうどその時、親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」といいます。
雛鳥が内側からつつく「啐」と親鳥が外側からつつく「啄」の
タイミングが揃ってはじめて、殻が破れて中から雛鳥が出てくるのです。

このように、両方が一致して雛が生まれる
「機を得て両者相応じる得難い好機」のことを「啐啄同時」といい、
師の教えを授けるタイミングと、弟子の受け入れる姿勢の両方が、
絶妙に揃ってはじめて悟りに至るさまに重ねられます。
親鳥の啄が一瞬でもあやまると、中の雛鳥の命があぶない、
早くてもいけない、遅くてもいけない、
まことに大事なそれだけに危険な一瞬であり啐啄は同時でなくてはなりません。
これは、すべての教育に当てはまる重要な考え方だと思いませんか?
トレーディングの学習についても全く同じことが言えて、
教える側がいくら頑張っても、学ぶ側に学ぶ姿勢が整っていなければ
決して習得には至りません。
だから、もし親友が「トレーディングを学びたいから教えてくれ」
と頼ってくれたら、私なら誠意を持ってこう言います。
「もちろんOK。 ただし、条件がある。
わからない言葉を調べながら、マーケットの魔術師を精読してほしい。
読み終えて、それでもなお学びたいと思えるなら全力で教えるよ。」
業界の扇動マーケティングや、ネット上の誇大広告の影響もあいまって、
間違った認識が知らず知らずのうちに刷り込まれているため、
少なくともマーケットの魔術師くらいは読破しなければ、
「トレーディングで勝ち続けるということがどういうことなのか」
について、実存を帯びたレベルでは理解できないからです。
長い年月と多大な労力をかけてはしごを駆け上がった結果、そのはしごが、
自分の望んでいたところとは全く違うところにかかっていたことに気づく。
教える側にとっても、教わる側にとっても、これほどの徒労はありません。
マーケットの魔術師を丁寧に精読すると、トレーダーはたいてい、
1.もっと成功を収めるようになる。
2.実は最初はトレーダーになりたいわけではなかった。
ことに気づきます。
いずれにせよ人生をより良いものにしてくれるでしょう。
そしてもう1つ、より重要な視点として、
「学ぶ意欲を高める最も有効な方法は、学ぶことである。」
という構造を忘れてはいけません。
実をいうと、私が学び続ける最大の理由はここにあります。
私が、学ぶ理由。
つまり、レオン・バッティスタ・アルベルティの「家族論」から、
デーヴ・グロスマンの「戦争における人殺しの心理学」まで読み漁り、
どれだけ勝てるようになっても、尊敬するトレーダーを見つけ出して
高額の直接コンサルを申し込み続ける最も重要な理由は、
「自分がいかに無知であるかという意識を持ち続けるため」です。
つまり、端的に言うと
「自分がバカであることを忘れないようにするため」ということです。
かつて、アインシュタインが、
「学べば学ぶほど、自分が何も知らなかったことに気づく、
気づけば気づくほどまた学びたくなる。」
と言ったように、自分が何も知らないという事実に気づくのは学ぶからであって、
学ばなければ、知らないという状況に気づくことさえできないのです。
なぜなら、人間は比較することでしか認識ができないので、
知らないという感覚は、知っているという感覚があって
はじめて認知できるものだからです。
ですから、
不勉強な人がますます不勉強になり、
賢い人がますます賢くなることや、
貧しい人がますます貧しくなり、
富める者がますます裕福になることは、
それほど不思議なことでもないのです。
自分の場合、この恐ろしい構造に気づいて以来、
学び続けることで意図的に正の循環を創り出すように意識しています。
「人生、自分自身、我々を取り巻く世界について
どれだけ理解していないかに気づいた時に、
我々一人一人に英知が宿る。」
ソクラテス
~追伸~
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本当はMacが大好きなのに、メタトレーダーを使うために
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それでは、衝撃の変化をご堪能下さい。
コンタクトレンズを初めてはめたときくらい世界が違って見えますよ。
ありがとうございました。
hiroaki
