今回から、食事のトレーニングを開始します。
第4講では、体の内側からアプローチするミクロ・マネジメントをお届けしますが、まずは講義の目的と全体のガイダンスを解説させていただきます。
動画講義
體と対話するアスリートの偏食生活
現代の科学で、脳の構造が未だ殆ど解明されていないのと同じように、私たちの身体の中で起こる生理学的な反応も殆どが解明されていません。
腸内に住んでいる細菌叢の組成は、ほとんどが解明されておらず、体内での反応を計測するときには、試験管の中に似たような環境を人工的に作り出して実験が行われます。
つまり、測定値として「栄養豊富」な食品があったとしても、それが唾液と共に咀嚼され、腸内の細菌叢によって消化吸収された後の最終的な正味の栄養値は全くわかっていないのが現状です。
日本サッカー界の至宝であった中田英寿選手は、極度の野菜嫌いであったことは有名で、野菜を食べると体調を崩すため、現役時代から、1日1食、主食はスナック菓子とカップ麺。という常識的には、健康とは真逆の食生活をされていました。
彼は、「必要なときに、體が求めているものを食べる」ということを重視し、體との対話を繰り返す中で、そのような超偏食であっても、最高のパフォーマンスを発揮することができたそうです。
他にも、イチロー選手:現役時代は野菜を全く食べず、肉をメインにしていた
タイガーウッズ選手:大のハンバーガー好き、シェイクなども日常的に飲む
内村航平選手:朝食はバナナかチョコプリン、夜はビッグマック、おやつはブラックサンダー
など、超一流のアスリートの中には、常識から外れた変態的な食生活をされていることは無視できない話だと思います。
ミクロマネジメントの講義では、上記のような現象も理解できるような包括的な理論を展開してまいりますが、最終的には、体感と検証が重要になってきますので、ぜひ実践を前提に受講していただくようにお願いします。





