木を切る前に、斧を磨くべきである

天才とは、集中力を発揮した凡人である これは、私が最も大切にしている信条のひとつである。 偉大な賢人から、この言葉を授かって以来、私は集中力を発揮するためにあらゆる鍛錬を積んできた。 ある時には、集中を妨げる芽を徹底的に摘みあげ、別のある時には10日間山籠もりでヴィパッサナー瞑想の基礎を学んできた。 現在も、週6日のトレーニングを欠かさず精神と肉体を鍛えあげている。 今日は、凡人代表の私が少しでも天才に近づくために、執筆を行うアトリエにおける創意工夫をひとつをご紹介しよう。 集中治療室にパンク・ロックが流れることがないように、アトリエにおいても余計なノイズは一切持ち込んではいけない。 特に今の時代は、ただでさえ情報量が多いパソコンを開くのだ。 加えて、漫画や領収書が視界に入れば脳内がカオスになってしまう。 米国の初代大統領リンカーンも語るように、木を切る前には斧を磨くべきであり、卓上を整理し清潔な布巾でさっと拭くだけで、没頭具合は別物になるだろう。 私が執筆に使う作業台では、座りっぱなしの弊害を防ぐために昇降式のデスクを採用している。 Sitting is the new Smoking(座りすぎは、第二の喫煙である)という言葉があるように、近年スタンディング・デスクが注目されており、北欧やシリコンバレーの先進企業たちも次々と取り入れているそうだ。 加えて、アーネスト・ヘミングウェイも愛用していたとなると、キーウエストにある彼の邸宅を訪れた私が導入しない理由はないだろう。 かつて、ヘミングウェイが行っていた様子を想像しながら、1時間座って執筆をしたなら次の1時間は立って作業を行うのだ。 我が家のスタンディング・デスク歴は、これで4代目になるが、現在最も気に入っているのが「FLEXISPOT」だ。 指ひとつでシームレスに「座り」と「立ち」を切り替えられる機能性に加えて、この美しい木目のデザインとなれば、もう買い替えることはないだろう。 コードが見えにくい設計も、行き届いていて大変素晴らしい。 すぐに集中力が切れて、Youtubeを開きたくなってしまうなら、 作業場を整理し、立って仕事をしてみてはいかがだろうか。 おたより ご存じの通り、館主は偏屈で気難しい人物である。 おそらく友達が少ないため申請してあげると喜ぶに違いない。 館主が集めた「叡智の結晶」は、Youtubeでも公開している。 ぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。