利子がもたらす世界への影響

今回は、利子がもたらす影響について解説をさせていただきます。

講義で表現している「銀行」とは、中央銀行のことであり、私たちが日常的に使う銀行とは意味が異なりますので、ご注意ください。

動画講義

過去の1円は、今の1円ではない

原則として、通貨の発行量は増えるため、時間と共に通貨の価値は下がる傾向があります。

有限の資源であるゴールドと比較すると、2021年現在は1グラム当たり、約6500円を推移しており、

現在の価格を100とすると、

10年前の価格は、62(グラム4060円)

50年前の価格は、11(グラム700円)

戦後1946年の価格は、0.3(グラム17円)

100年前の価格は、0.02(グラム1.5円)となっております。

過去の1円は、今の1円ではない。ということは明らかであり、同様に、今の100万円は、将来の100万円ではない。ということです。

【参考】金価格推移(田中貴金属)

 

直近50年間の米ドル:ゴールドの相場を観ても同様です。

 

文明の発展、そして人口爆発

有利子金融の仕組みは、利子の返済によって人々を駆り立て、競争を活発化させます。

そして、信用創造による上限ない通貨の発行は、人間の欲望にレバレッジをかけるため、指数関数的に爆発的に文明(科学)の発展を引き起こします。

実際に、世界の人口の増加率を観てみると、通貨制度が始まった17世紀~18世紀頃から爆発していることがわかります。

 

Worldometer Current World Population(外部リンク)

 

次回は、この特徴を踏まえて、貯蓄と融資について、考えていきたいと思います。

ASET:資産を作る講義