2021-05-29

「馬の汗」で感動のフィナーレを

ピアニストが、指先の訓練を欠かさないように、私も日々、嗅覚の鍛錬だけは怠らないようにしている。

なぜならば、嗅覚は、五感の中で最も本能への情報伝達が速く、全ての感覚器官の土台になると考えているからだ。

五感を司る身体こそが人間にとっての神殿であり、常に美しく、清潔に、洗練させておくべきだというのが、少林寺拳法の先生から教わった最も大切なことだ。

今日は、我が家の嗅覚訓練用のツールをご紹介しよう。

こちらは、ワイン・テイスティング用の教育用具、Aromaster(アロマスター)だ。

ワインに含まれる一般的な、88種類のアロマが瓶詰されている。

これは偏見かもしれないが、ワイン好きの多くはお節介者である

私には、なぜアロマのケースに鍵を付ける必要があるのか理解できないが、「ひとつでも盗まれたら大変でしょう」という老婆心からかもしれない。

「もし第1幕から壁に拳銃をかけておくのなら、第2幕にはそれが発砲されるべきであり、そうでないなら置いてはいけない。」

とチェーホフが語るように、鍵というのは無くなるべきものであり、その度に海外から取り寄せを要求されるシステムは、お節介そのものなのだ。

あるいは、鍵の取り寄せで利益をあげるビジネスモデルなのかもしれない。

 

しかしワイン好きの名誉のために、公平を期してお伝えすると、

彼らは、往々にして綺麗好きで整理整頓することが身に沁みついている。

一部の子どもたちが、横断歩道の白線だけを歩いてしまうように。

その潔癖具合は、アロマによる8行×11列の美しい整列を観れば、一目瞭然であろう。

前半4列は、ワインに含まれる果物由来の香りを想定しているため、一般的なフルーツやハーブの香りが入っているが、数字が進むにつれてなかなかマニアックになってくる。

27番「菩提樹」41番「干し草」といった具合に。

後半のアロマは、樽の熟成によって発生する香りを想定しており、ナッツやスパイス、森林の香りが含まれている。

69番「サンダル・ウッド」、79番「草のコケ」、85番「ゴム」と次第にエスカレートしていき、最終的には、88番「馬の汗」で感動のフィナーレを迎える

家に招いた客人が私が訓練する様子を見て、「馬の汗は、さすがにやりすぎですよ」と、苦笑いされることがあるが、苦笑いしたいのはこちらの方である。

教養人を目指す者として、「馬の汗」に含まれるブレタノマイセスの香りも嗅ぎ分けられずしてどうするのだ?と。

いわんや、天草やシダーウッドの香りにさえ自信がないのであれば、すぐにでも訓練を開始した方が良い。

おたより

ご存じの通り、館主は偏屈で気難しい人物である。

おそらく友達が少ないため申請してあげると喜ぶに違いない。

館主が集めた「叡智の結晶」は、Youtubeでも公開している。

ぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。

 

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コメント29件

  • 洋二  says:

    Kさん、こんにちは!

    Codawari ブログを読むと、なぜかいつも五感が刺激され、その中でもとりわけ匂いの感覚だけが鮮明に記憶に残るのが不思議でした。

    本来匂いのある料理やワインについての記事であれば当たり前のことなのですが、全く香りに関係のないテーマ、例えば、「何ひとつ理解できない奇書」では古本の独特な匂い、「蛇のように賢く、鳩のように素直であれ」では乳香の香りが、「サングラスを後ろ向きにかけると世界が崩壊する」では麦穂のにおい‥といった具合に、全く香りとは無関係な記事でも、読み終わった後には、ほのかな懐かしいような匂いの記憶が残るのです。

    Kさんが、Aromaster(アロマスター)を使い、日々、嗅覚の鍛錬を欠かさず行なっていることを知り、これでようやく謎が解けました!

    これからも磨き抜かれた、香り高いCodawari ブログを楽しみにしています。

  • 大海 says:

    Kさん、すばらしい記事をありがとうございました。

    以前の記事で、「ワインの世界に入る時は、、」とコメントしましたが、その日は来ることがなさそうです。

    ワイン愛好家は馬の汗のにおいをも嗅ぎ分けるのかと考えると、彼らの近くに寄る時は1週間前から汗をかくことを禁止しなければいけないようです。

    とはいえ、鼻炎持ちの僕は嗅覚が常人の1/10程しかないため、わずかな匂いをかぎ分ける訓練をしたほうがいいのかもしれません。

  • Sayuri Si says:

    Hello Mr.K!
    嗅覚は記憶と連動するように、馬の汗を心地よい香りと感じる人がいれば、不快と感じることもあるでしょう。
    ワインの香りは奥が深いですね。
    コロナウイルスにかかり嗅覚と味覚だけは失いたくないですね。

  • 椎名絹江 says:

    Kさん  このワインに含まれてる香りの奥深さは前より知っていたのは、知らなかったのだと今回ビックリさせられました。88種類の香りをかぎ分けるって人間領域!
    の訓練しても半分ぐらいです。その教養人を目指すって大変なことですね!
    88番目の馬の汗は感動しました。 馬って本当に綺麗な瞳で見られたらいい気分!
    そしてサラブレッドの馬体は汗で光り輝いています。
    あの時(競馬場で)サラブレッドの嗅いでおけば(ブレタノマイセス)生涯忘れることなかった。きっと!
    大好きなワインなので今回の香りのことでまた楽しみが増えます。
    この記事に感謝します。ありがとうございました。

    72歳きぬえです

  • 椎名絹江 says:

    Kさんこのワインに含まれてる香りの奥深さは前より知っていたのは、知らなかったのだと今回ビックリさせられました。88種類の香りをかぎ分けるって人間領域!
    の訓練しても半分ぐらいです。その教養人を目指すって大変なことですね!
    88番目の馬の汗は感動しました。 馬って本当に綺麗な瞳で見られたらいい気分!
    そしてサラブレッドの馬体は汗で光り輝いています。
    あの時(競馬場で)サラブレッドの嗅いでおけば(ブレタノマイセス)生涯忘れることなかった。きっと!
    大好きなワインなので今回の香りのことでまた楽しみが増えます。
    この記事に感謝します。ありがとうございました。

    72歳きぬえです

  • ☆なが☆nagasan☆ says:

    前略

    Kさん、こんばんわ。

    今回の香り匂いの鍛練記事に、どう反応しようかと
    頭で考え込んでも最初は正直でてきませんでした。
    そして
    なんで馬なの?という部分から分かり始めた自分がいます(^_^ゞ
    犬でもなく猫でもなく(ペットなので)
    豚でも鳥でもなく(家畜なので)
    最後に残った牛や羊でもヤギでもない(西洋では家畜)
    なので
    馬は乗り物というか運び屋というか…
    きっと
    ワインをいち早く運ぶ時に馬に乗せて移動したので
    樽に汗が染み込むから馬の汗の匂いの強弱で
    例えばパリやローマやロンドンからの距離がわかるから
    馬の汗の匂いが
    強いワインは遠方の産地、弱いのは近場…と昔の人はわかったのではないでしょうか?
    現代においては馬の汗の匂いはまったくしないけど
    昔の名残ではないのかと麦酒派の私は勝手に思いました。

    追伸
    たぶん違うかも…ですが
    あながちハズレでもないような気がするのは私だけかも…です。

    なが

  • ショウ says:

    ワインのテイスティングがどれだけ難しいことをしているのかがよく分かりました。
    訓練なくしてできることではないですね。

    訓練は、はたから見たら「何してるの?、そんなん意味ある?」みたいなのがほとんどです。

    それでも続けるから意味がある。

    写真の中の絵に「たまねぎ」がありました。あの目にくる香りなのかが気になりました。

    「馬の汗」の香りは絵からはとても想像できない独特なものなのでしょう。
    ワインからその香りがすることがあるのか分かりませんが、そのワインの深さを知るために必要な香りなのだと思いました。

    香りにはとても弱いので、嗅ぎ分けしてる間に気を失うかもしれないですが、とても興味を持ちました。

  • 中田侑次郎 says:

    Kさん、こんにちは!

    嗅覚が五感の中で最も
    本能への情報伝達が速く
    全ての感覚器官の土台になると
    考えていることは全く知りませんでした!

    そして恥ずかしながら
    私は意識的に嗅覚を鍛えるなど
    一切していませんでした。

    こちらの記事を拝読して
    嗅覚のフィルターを増やすことで
    本能がより洗練されたものに
    なるのではないかと感じました。

    何より「馬の汗」の香りは気になります。

  • 貴明 Takaaki says:

    Kさん、おはようございます。
    気になっていた記事だったので振り返えさせていただきました。

    嗅覚は本能への情報伝達が最も速いは初めて聞きました。視覚かと思いましたが、子供のころに嗅ぎ慣れた匂いの方が古い記憶を呼び戻すことが多かったので確かにそうなのかもしれないですね。

    記事の中の商品は僅かな匂いを判別するためにとても有効なモノのようですね。例えば50番フランスパン、52番食パン、54番トーストとパンで3つも分けられていることから微妙に違うようですね。直接嗅いだ匂いと口に入れた時によって嗅ぐことができる匂いなどの違いがあるのでしょうか。

    他にも48番石、49番液体燃料(ガソリンでしょうか?)などそもそも匂いがあるのと思うものや88個のアロマの中にどうしてそれを入れたのか問いてみたいものがありとても興味深いです。

    今回も楽しまさせていただきました。
    ありがとうございました。

  • 翔平 says:

    今回の記事は呆気にとられすぎて、
    言語化することが困難に感じます。

    日頃から五感を働かせて正しい情報など
    取り入れるようにしていますが、
    正直、嗅覚のトレーニングなど未経験なので
    衝撃的でしたが、記事を読み進めていくにつれて、呆気にとられていきました。

    五感を鍛錬するトレーニングにも魅力をかんじました。
    五感トレーニングで調べて実践してみます。

  • 淳弥 says:

    いままであまり深く考えてことがありませんでしたが、匂いを嗅ぎ分けられるようになると世界観も拡がりそうだと感じました。

    無意識に入ってくる匂いは、日常生活で嗅いだことがある匂いであれば、鍛錬もなく判別が出来ますが、このアロマスター等で鍛錬を重ねれば、今まで感じることが出来なかった匂いに気づき、新しい発見が出来そうです。

    本日も新しい気付きをありがとうございます。

  • Yusei says:

    このような嗅覚を鍛えるトレーニングがあることに
    度肝を抜かれました。

    整理整頓された箱の中を覗くだけで
    気持ちが落ち着きそうですね。

  • tomoki says:

    私には全く想像ができない世界でした。

    馬の汗のにおい…
    それが感動のフィナーレ…

    嗅覚で思い出が蘇ったり
    気持ちが落ち着いたりするので
    一番本能への情報伝達が早いこと
    たしかにと納得しました。

    5感を常に磨きたいと思いました。

  • 琴美✈︎kotomi says:

    記事を読み終えた今、頭にたくさんのハテナが浮かんでおり、何て感想を書こうか戸惑っています。

    ワインには単に葡萄の香りだけでなく様々な条件で匂いが変化し、馬の汗の香りに似た匂いがするワインもあるという事なのですね。

    とにかく馬の汗がどんな匂いなのか気になり過ぎて、今日一日ずっと頭の中をぐるぐる回り仕事に支障をきたしそうです。

  • ゆかり says:

    私はニオイに敏感で、電車はいつも嫌なニオイで溢れていると感じてしまいます。
    恐らくブレタノマイセスも嫌なニオイだと感じてしまうかもしれません。

    ただ、どんなものか気になって少し調べてみたのですが、ワインにはこれが悪とされるだけでなく、個性を発揮する素敵な香りにもなるのですね!

    ふと思いましたが、嫌だと感じるのは『ニオイ・臭い』、良いと感じるのは『香り』と表現され、
    同じ言葉でも様々な表現があり、捉え方も変わってくるので面白いですね。

  • 雄貴 says:

    馬の汗の臭いが気になって仕方がありません。

    ワインに限らず、美味しいものをきちんと鼻で味わうためにも、
    嗅覚の訓練は今のうちからしておきたいと思いました。

  • 亜也可.ayaka says:

    文章の中で、88番・馬の汗で感動のフィナーレを迎えた瞬間、あまりにも新しいものに出会った時にそうなるように、なんだか可笑しくなってしまいました。

    それと同時に人生の中で馬の汗の匂いだ、と感じられる瞬間を今までみすみす逃していたことを悔やみました。

    だって、
    「うん、これは馬の汗のようだね。」
    なんて言える人はあまりにも素敵で神秘的に感じられるじゃないですか。

    でもまずは天草やシダーウッドの香りを楽しめる人間になろう、そしていつか88番の香りがわかる大人になりたい…。
    いや必ずやたどり着いてみせます…。

  • 美保 says:

    多くの人にとって「いい匂い」の認識がある果物から徐々に、本質的に大事な事を知らしめられるかのように、アロマスターの最後に「馬の汗」。

    人間の感じる嗅覚の美しい世界が、まだとても広く深いものだ。と感じておりました。

  • Yuto Ueda says:

    今回ばかりは、「言葉が出てこない」 というのが率直な感想です。
     
    呆気にとられている、と表現した方が正しいかもしれないです。
     
    自分の嗅覚はいったいどこまでを嗅ぎ分けられるのだろうか。
    そんな一種の挑戦心がコメントを書くころになって芽生え始めています。

  • 真里 says:

    読み進めるにつれてほうほう、え?ん?えええええ?というまるで映画を観ているような感情の変化を楽しみました。フィナーレを「馬の汗」でしめくくるブログは世界広しといえど、殆どないのでは?アロマキットの序盤は何となく嗅ぎ分けが出来そうですが、そもそも嗅いだことのない匂いを言い当てる事は出来ませんね。日常で出来る匂いの訓練を探してみます。ひとまず媒体別にくんくんするのはいいかもしれません。布、紙、金属、陶器等、1日3つ程嗅いでいれば変化が生まれそうです。改めて見るとアロマという言葉にゴムが混じっているのも面白いですね!朝からワクワク楽しい気持ちで一日が始まりました!

  • さよみ says:

    嗅覚を訓練する事は中々経験しない事なので面白いです。88種類の匂いの中で、なぜ最後が動物で馬の汗なんだろう。と思わず笑ってしまいました。
    色々なジャンルのソムリエの人いますが、匂いのサンプルがあって、それを嗅いで記憶して居るんだなと、関心しました。

  • aki says:

    人間が誰しも持っている『嗅覚』に対して、ここまで追求するワインの世界は、なんと美しく、奥深いのだろうと感嘆の息が漏れでてしまいました。

    馬の汗を人生においてまじまじと嗅いでみる事を『騎手ですらされていないのでは?』と思いつつ、この香りをワインで愉しむとどの様に変化するのかという好奇心が芽生えました!

    全てに通ずる事と思いますが、その道を追求した者にしか味わえない『愉しさ』があるのだと改めて感じました。

    私も何か一つこだわって追求してみたい気持ちで一杯になりました( *´艸)

    素敵なお話をありがとうございます✨

  • まれすけ says:

    ブレタノマイセス。
    初めて聞く言葉です。
    匂いに関して知っている言葉は、ノネナールくらいでしたから。
    88種類は、奇しくもグランドピアノの鍵盤数と同じですね。
    クラシック音楽では88鍵がないと演奏できない曲があるように、88種類をかぎ分けなければ本当の味わいがわからないワインがあるということなんでしょうか。
    冒頭の鍵についてビジネスモデルとの推測には「んなこなぁない」とタモリツッコミをしてしまいました。

  • かな says:

    ワインの香りに88種類もあることに驚きましたΣ( ºωº )
    馬の汗って、どんな香りなんでしょうか
    とても気になります
    ナッツやチョコの香りはよく聞いた事あります
    ワインが持っている香りがそのワインの大切な個性なんですね✨
    ワインなのにナッツやチョコの香りがするんだ〜っていうくらいにしか思っていない自分がちょっと恥ずかしいです(ノ∀`)

  • りゅうき says:

    素敵な記事をありがとうございます。

    この写真見て綺麗好きな血が騒ぎました。
    美しすぎます。

    僕も整理整頓をすることがとても好きで、
    こういったケースに綺麗に入れるということはとても憧れます。

    嗅覚が五感の中で最も本能への伝達がはやい。
    知りませんでした。

    もともと鼻炎で鼻詰まりだったので
    鼻が通らないということにとてもイライラします。

    嗅覚の訓練したいと思います。

    絶対に一流の人間になります。

  • YuTa says:

    嗅覚が最も本能への情報伝達が早いという事を初めて知りました。

    その嗅覚を磨きフィルターを細かくすることで、本能(深層心理)により緻密な情報を届けることができ、そこで培われたものが土台となる、

    だから世の中の一流の人はワインなど“香り”を通して、感性(主に嗅覚)を鍛えているのかなと思いました。

    そして馬の汗に匂いがあるのか、そもそもなぜ馬の汗があるのか、どうして最後のラスボスが馬の汗なのか

    ツッコミ要素が満載な馬の汗ですが、その馬の汗の奥に壮大な世界が広がっていると考えると、是非一度嗅いでみたいと思います

  • 若菜 says:

    タイトルから目を奪われ、引き込まれてしまい、あっという間に記事を読んでしまいました。

    整然と並べられたアロマがまるでお菓子屋さんに並んでいるマカロンのようです。
    色とりどりで美しいですね。

    比喩表現が「勿体」の奥深さを更に強調させるのは、こういった五感での日々の鍛錬があってのことなのだと改めて実感しているところです。

    できることなら、88番馬の汗からスタートさせ、1番のレモンで感動のフィナーレを迎えたいところですが、そうもいかない壮大な理由が隠されているように思います。

  • 石黒知行 says:

    私のルーティン「調色鍛錬」は
    脳を激しく酷使するため、連続30分以上の実施を
    師匠から本気で止められています

    きっとそれを上回るであろう「嗅覚鍛錬」との
    複合技により、誰も試みたことの無い角度から
    人類の限界にアプローチ出来るのではないかと思われます

    これはもう、五感のミステリーツアーですね

  • shingo says:

    感動のフィナーレが馬の汗?
    汗は良いとして、なぜ馬?

    という疑問で膨れ上がっていて
    今晩の夢に出てこないか心配です。

    時として、その道の一流の道具は
    揃えたくなるものですが、失礼ながら
    今すぐ買いたいとは思えないものでした。

    おそらく、この領域を理解するには
    時間がかかるのでしょうね。
    そして、それ相応の覚悟決めた人だけが
    欲しいと思えるそんな一品なのでは?
    としみじみ感じました。

    ワイン道も、まだまだ奥が深そうです。
    それにしても、最後の馬の汗は、どうにも気になります。
    それだけでも嗅いでみたいです。