2021-10-26

哀れなのは君たちの方である

ここ数日、冬の訪れを感じる肌寒い日があり、もうひと月もすれば本格的に冷え込むのだろう。

近年の気候変動の影響もあり、いつ極寒の日が訪れるかわからないので、そろそろ暖房の準備に取り掛かってはいかがだろうか。

今年買い替えを検討している方のために、本日は我が家の至高のストーブをご紹介しよう。

こちらは、トヨトミのオイル・ストーブ「RL-251」だ。

ランタンを思わせる美しい暖房は、私がこれまでに入手した空調器具の中でも、最も重宝しているアイテムのひとつだ。

私が住ませていただいているマンションでは、オール電化が採用されているためか、誰も灯油を使っていないようで、せっせと運び込む私のことを、お爺さんや子どもが憐みの目で見てくるが、哀れなのは君たちの方である。

暖房はエアコンでは乾燥しすぎるが、電動ヒーターでは頼りなさすぎる。ガス・ストーブでは味気ないが、薪ストーブでは大げさすぎる。

演繹的な思考で考えれば、オイル・ストーブに辿り着くのは自明の理だろう。

ものづくりの世界に「機能美」という言葉があるように、真に優れたデザインは機能性も置き去りにはしない。

この美しいランタンも、未燃ガスを燃焼させる設計により嫌な臭いを残さず、なおかつ点火も恐ろしく速いため、早朝の寒さに凍える心配もない。

それでいて灯油由来のほのかな香りが心地よく、傘の部分にポットを置けばお湯が沸き、加湿もできてコーヒーまで飲める。

加えて、ガラス円筒にはプリズム加工が施されており、七色の炎が美しく揺れるため、冬のインテリアとしてこれ以上のものはないだろう。

虹の炎に揺られ葡萄酒を嗜み、頭を空っぽにすれば、ふと良いアイデアも降りてくるものさ。

さぁ売り切れる前に入手して、美しい冬の訪れを愉しもう。

 

おたより

ご存じの通り、館主は偏屈で気難しい人物である。

おそらく友達が少ないため申請してあげると喜ぶに違いない。

館主が集めた「叡智の結晶」は、Youtubeでも公開している。

ぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。

 

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コメント24件

  • 亜也可.ayaka says:

    すでに本格的な冬真っ只中で、こちらの記事を拝読させていただきました。

    オイルストーブ・オイルランプそして葡萄酒
    冬を愉しむ三種の神器、これらが揃えば憂鬱な寒さも人生に欠かせないスパイスとなりそうですね。

    お洒落で、でもどこか愛嬌のあるフォルム、美しい炎、見ていると心がふにゃんとほぐれます。
    機能美は世界を救う、かもしれないですね。

  • 洋二  says:

    Shouさん、こんにちは。
    今回は至高のストーブを紹介してくださり、ありがとうございます。

    現代の我々はスイッチひとつで簡単に作動できる空調暖房に頼り切っていますが、トヨトミのオイル・ストーブを知ってからは、五感を刺激されるその機能美に心を奪われてしまいました。

    視覚
    ランタンを思わせる美しいフォルム、お洒落なケトルを載せるとインテリアにもなる素敵な組み合わせ。さらに、七色に輝く炎。
    嗅覚
    郷愁を誘う灯油のほのかな香り。
    聴覚
    沸騰したケトルが立てる音。
    触覚
    手をかざすと肌に伝わる熱の感覚。
    味覚
    沸いたお湯で楽しむコーヒーや紅茶。

    乾燥に悩まされ、味気ない空調暖房を見直すよい機会となりました。

  • 琴美✈︎kotomi says:

    Shouさん、いつも素敵な記事をありがとうございます。

    私の住む北海道では家に石油ストーブが備え付けられているのが当たり前で、まさに上にやかんを乗っけたり、夕飯に食べるおでんを温めたりしていました。

    北海道民は寒さに弱く(?)、ストーブをフル稼働させて半袖で過ごせる程暖かくした室内で過ごすのが冬の楽しみです。

    残念ながら家のストーブでは七色に揺れる美しい炎を見ることは出来ませんが、厳しい冬を心強い相棒と共に今年も乗り越えれそうです。

    いつか暖かさと共に美しい七色の炎も楽しめる冬を過ごしたいです。

  • mayumi1206 says:

    Shouさんこんにちは
    ランプのような形のオイルストーブ!
    素敵ですね❣️子供の頃に家にもありました!
    朝起きると部屋中が暖かくてストーブの周りを
    猫達が丸くなったり足を伸ばして寝てたり 
    見るたびに心が癒されていました。
    夕方になると母がお鍋をおいて煮物を
    作っていました。とても便利ですね❣️

  • 健留 says:

    Shouさん、今回も素敵な記事をありがとうございます!

    僕は昨年の冬、一人暮らしのアパートでエアコンの暖房を使用して過ごしていました。
    Shouさんがおっしゃる通り、実際に部屋は乾燥し、どうにかできないものかと考えておりました。

    オイルストーブとはこれまで見たことがありませんが、記事を拝見し、このストーブがあればどれだけ優雅な冬が過ごせることか、と魅了されました。

    今年の冬を乗り切る選択肢を増やしていただきありがとうございます‼︎

    今後も記事を楽しみにしております。

  • なかむぅら(中村) says:

    素敵なCodawariを紹介していただき、ありがとうございます。
    石油を買って補給する煩わしさと時間削減のため、我が家ではエアコンが主流です。身体は芯まで暖まっていませんね。
    私達の親世代は昔から石油ヒーターでしたが、加湿器も不要だし、お湯も沸かせる、スルメイカや干し芋も焼けるし、あらためて考えると生活の理に適っていますね。

    記事を拝見して、原点回帰の石油ヒーターに非常に魅力を感じました。
    七色の炎が何とも素敵すぎます。1/fのゆらぎを感じながら、心も身体も暖まり、リラックス出来そうですね。
    Shouさんは伝統の青い炎のアラジン派かな?と思っておりましたが、虹色の炎が素敵な王道のトヨトミでしたね。
    今回はShouさんと同じ物を買って、1人で満足感に浸りたいところですが、部屋の真ん中に置く「対流式」は主役になりすぎて、他の物が何も置けなくなってしまいますので、狭い部屋の我が家は部屋の端に置く「反射式」で温めたいと思います。

  • ちなみ says:

    Shouさん、今回も素敵な記事をシェアして頂き
    ありがとうございます!

    とてもオシャレなオイルストーブですね。
    私も寒い時はよく暖房つけますが、
    とにかく肌が乾燥してしまい、あまり使用したくないなと思っていました。

    この記事を読み、私が小さい頃、
    父母がオイルストーブに灯油を入れて
    いたことを思い出しました。

    ストーブの上でポットのお湯を温められることはいいですね!一石二鳥だなと感じました。

    私も風邪を引かないように温かくして過ごしたいです。

    ありがとうございました!

  • keita says:

    Shouさん
    いつも素敵な投稿有難うございます!

    私以外エアコン派ですが、
    エアコンの嫌な風と不自然な温まり方が嫌で
    いつも争いになります!

    RL -251素敵過ぎますね。
    まるで家の中で火を焚べているようで
    それだけで心が豊かになりそうです。

    お財布と相談し検討したいと思います

  • ゆうこ says:

    Shouさん、おはようございます♪♪

    揺らぎを感じながら
    コーヒー片手に読書・・・なんて想像するだけで
    極上の幸せです☺

    灯油をどうやって仕入れてくるのかが
    めっちゃ気になりますね。

    実家の父が車に灯油を乗せ、よっこらしょと運び、
    じゅこじゅことポンプから音を立てながら容器に移して・・と

    その姿がShouさんと結びつかなくて・・・

  • 牧野協子 says:

    Shouさん いつもありがとうございます。
    私の小学校低学年では、石炭ストーブで、1年生でもその日の当番は2人で専用のバケツを持って校庭の隅の石炭小屋から運ばなければなりません。中学校で大きな石油ストーブになり、あの、石炭運びをしなくても良くなったのが、嬉しかった記憶があります。
    今回のオイルストーブは、ランタンの様でもあり、何と言っても炎が美しいですね。
    現在の我が家はオイルストーブの、消した直後の匂いと、夜中にオイルを取りに行く手間隙を考えてガスに数年前から変えましたが、煮物などをいくつか作る時に、オイルストーブがあったらなあと、これから益々鍋や年末などに煮物をするので、欲しいなあと密かに思っています。

  • みきこ says:

    Shouさん

    いつもありがとうございます。

    お写真を見て、昨年のクリスマスの頃にツイートされていたストーブだと思い出しました。

    美しいフォルムであるのに加え、加湿してコーヒーまでいただける機能もあわせ持つ素敵な空調器具ですね。

    炎のゆらぎを見ながら、心地よく夜を過ごしてみたいと思わされました。

    次回の記事も楽しみにしております。

  • ショウ says:

    体を暖めるのに見えているものも大事だと思ってます。
    自然のなかで体を暖めてくれるものは太陽や火で、それらが見えている方が安らぎを与えてくれるから。
    家の中でも、綺麗な炎のゆらめきを感じながら暖まれるのはとても良いですね。

  • 雄貴 says:

    Shouさん、こんばんは。
    今回も素敵な記事を有難うございます!

    ここ数日の間に急に冷え込みましたね。
    私も寒がりなので、既に外ではヒートテックの極暖を2枚重ね着してます。

    電気で完結してしまう現代だからこそ、オイルストーブが部屋の中にあると、どこかレトロな感じがして落ち着きますね。

    私も空調の管理にはしっかりこだわりを持って、体調にも気を遣っていきたいと思います。

    次回も楽しみにしています。

  • minoru shibata says:

    私の住んでいる東北では、灯油ストーブは冬の必須アイテムですが、Shouさんがお使いになってるストーブは、とにかくお洒落ですね。
    ご紹介頂いたこのストーブならば、暖を取るだけの生活用品ではなく、インテリア要素もあり、七色に光る炎の揺らぎを見て癒やされる素晴らしい逸品ですね。

    素敵なCodawariを紹介して頂いて、ありがとうございます!

  • mitsue says:

    Shouさん、おはようございます。
    先日は秋を飛ばしていきなり冬が来たのかと思うほど寒かったのですが、ここ2日の日中はとても心地よい秋の気候です。
    しかし、寒がりの私は既にこたつを出してしまいました!!

    写真のオイル・ストーブ可愛いですね♥
    そして、七色の炎が美しい☆彡
    インテリアにもピッタリで一目でお気に入りです(^^♪

    そのうえ、お湯迄沸かせれる~なんて素敵なのでしょう!!
    Shouさんのcodawariの品々は素敵なモノばかりで視覚からやられてしまいます(笑)

    次もどんなモノが紹介されるのかワクワクです♥
    ありがとうございました。

  • Nobutoshi says:

    自分が子供の頃はオイルストーブでしたけど最近はエアコン。

    でも改めて見るとオイルストーブって良いものですね。
    上にやかんを乗せたくなりますww加湿ができるのも強みですね。

    灯油を運ぶ手間が省ければ・・。これさえなければ・・。

    今日も自分にとっての非日常をありがとうございます。

  • Yusei says:

    素敵なオイルストーブですね。

    體も心も温まりそうです。

  • 真里 says:

    Shouさん、素敵な冬のアイテムをシェアくださりありがとうございます!
    私は小学生までは山奥に住んでいましたので灯油ストーブは欠かすことの出来ないアイテムでした。

    小学校にも当たり前のように設置され、給食のパンを温めて食べた記憶があります。一人暮らしの身の上では、匂いと運び込みの関係で灯油を敬遠していましたが、美しいフォルムに勢いで買ってしまいそうです!

    次の記事も楽しみにしています。

  • 貴明 Takaaki says:

    Shouさん、おはようございます。
    記事を拝見させていただきました。

    ここ最近寒くなり本格的に冬が始まることを予感させられますね。乾燥への対策として水蒸気が発生するオイルストーブを採用されることはShouさんらしさを感じました。

    未燃ガスを燃焼させて不快な臭いさせず、効率もいいのでとても経済的に優れていますね。その上、プリズム加工されたガラス円筒による七色の炎はいつまでも見ていたくなりますね。

    部屋に一台あれば暖房器具としてはもちろん、キャンプに来たような雰囲気を味わうことができる素敵な逸品ですね。

    今回もありがとうございました。
    次回も楽しみにしています。

  • 留莉 says:

    電気、ガスのストーブしか選択肢なかったのですが、Codawariを読んでオイル・ストーブという選択肢が増えました!

    オール電化の中灯油を買うShouさん、こだわりを貫くお姿がとてもかっこいいです!

    お写真の炎も本当に美しくて、このゆらめきを眺めながら、ロッキングチェアに座って読書できたら最高だろうなとめちゃくちゃ妄想が膨らみました!

    今年中にひとり暮らしを始めることになったのでお財布と相談して選択肢に入れたいと思います!

    心がときめく素敵な記事をありがとうございました!
    次回も楽しみにしています!

  • 摩衣 says:

    恐らくですが、Shou氏のお宅を含むこの地域一帯は、海が近いせいか
    冷え込みが早いようです(我が家は既に結構冷えます)。

    私の時代の公立学校には
    (RL-251よりは、もっと大きくて色気はないけれども)
    「上でお湯を沸かせる賢いやつ」が多く採用されていたように、
    合理性は抜きん出いているのだろうなと推測します。

    それにさらに美しさも追加し、
    ひとつで3度ほど美味しい暖房器具を採用されるあたりは、
    さすがは賢人の選択(そして膝とぽんと叩く読者M)

    この美しいRL-251にとても惹かれるのは事実ですが、
    幼児のいる家庭では、「小学校にあった某」の如く
    美観を損ねる「あの囲い」をせねばならないところが
    なんとも悩ましいものです。

    どちらにしても、
    暖房器具を検討する時期なのは、どうやら間違いないようです。
    リマインドをありがとうございます。

  • 肥田全弘 says:

    火を眺めながらの葡萄酒、優雅です。
    お湯を沸かしておけば、お酒の後でコーヒーが楽しめますね。

    エアコン、電気ストーブになはい、味があります。揺れる炎を見ながら過ごす冬の贅沢な毎日…ステキです♪

    今日もこだわりをありがとうございます♪

  • りゅうき says:

    Shouさん、本日も素敵な記事をありがとうございます!

    オイルストーブを使ってる人は全然みたことがなく、どういう感じなのか全然想像できませんが、Shouさんの文章をみて、「これ絶対僕が好きなやつだ」と感じました。

    特にポットを置けば、コーヒーができる。という部分に惹かれました。
    コーヒー好きなので、薄暗い部屋で寒い体に外と中から温かいものを得られるのを想像したら、幸せだなと思いました!

    次の記事も楽しみです!
    いつもありがとうございます!

    • Sayuri Si says:

      Hello Mr.K!

      How lovely that is.
      とても魅力的な暖房の機械ですね。見ているだけで心がポカポカしてきました。生活に美しさがプラスされると、かじかむ手や足も、ほんわか和らぎそうです。
      きっと、Shouさんの灯油の入れた容器をもつ姿は、男らしくみえるのでしょうね。
      ステキです。