思ったより深い言葉「病は気から」(#氣 #東洋医学)
「病は気から」という言葉を聞いて、どのような想像をされますか?
おそらくは「心と体は繋がってるよね」みたいな軽い印象持たれるのではないでしょうか。
しかし実は、この格言は2000年以上前に提唱され、人体や生命の神秘に迫る深い意味を持っています。
今回は「健康の講義」のはじまりに、この言葉について紐解いていきたいと思います。
感性と理性の調和を目指して
これから健康的な身体づくりのための講義を行っていきますが、その前座として、感性的なお話をさせていただきました。
現代医療の世界は、西洋医学が主流であり、科学的な研究成果に基づいた手法が用いられています。
科学は近代の人類が培ってきた重要な資産であり、これを無視して健康を語ることは出来ません。
しかし同時に、科学では未だ証明されていないものも無数にあり、たとえば人体においても「わからないことの方が遥かに多い」というのが実態としてあります。
私がこれからお届けする「體(からだ)を整える講義」では、主に科学的な手法を用いますが、同時に非科学的なものの存在も認めたうえで、普遍的な古典や聖書の内容も検証していきます。
講義を通して、感性と理性、男性性と女性性、芸術と科学、定量と定性、論理と直感。あらゆる対立を調和していきますので、柔軟に聴いていただけると幸いです。
東洋医学における「氣」
「病は気」が記された黄帝内経(こうていだいけい)は、約2000年前に書かれたとされる中国最古の医学書です。
2011年には、ユネスコの世界記憶遺産にも登録され、今なお「東洋医学の聖書」という立場をとっています。
ほぼ無限の情報が存在する現代で、未だ読まれている2000年以上昔の書籍というのは極めて珍しく、それだけ時代や場所を越えて人々から必要とされてきた普遍的な真理が書かれているはずです。
その根源的な考えに「氣」というものがありますので、ぜひ一度、各自で調べていただけると素晴らしい発見が見つかるはずです。
動画での私の説明は、もちろん個人的な解釈なので、盲信せずにひとつの意見として捉えていただけると幸いです。
秘密の書斎:体系的な動画講義
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コメント6件
「氣枯れ」が病や死をもたらす、氣と木の繋がり、トーラスの概念からも循環を生むことの大切さを、改めて感じたとてもおもしろい動画でした。
映像の美しさや世界観からも、動画の再生ボタンを押すと、生活感に溢れたリビングですら、一瞬で美術館に変わってしまうような雰囲気で、毎回楽しみに拝見しています。
今回も素敵な講義をありがとうございました。
「病は気から」という言葉について改めて見直すきっかけになりました。
漢字の成り立ちから意味を考えると、見えてくることがあって面白いですね。
素敵な動画や記事をありがとうございます。
「病は気から」
気持ちの持ちようで病は治る。プラセボ効果のような意味だと解釈していました。
気が滞る事で病が生じる。
気…という漢字から体の循環や気枯れといった言葉の意味まで本来のあるべき日本語特有の奥深さを知ることができました。
自分では気付けない気付きをいつもありがとうございます。
「病は気から」の本質は、氣が滞る事で生じる循環の乱れ(汚れ)が表面に現れたのが病という事なのですね。
病は気からは、弱気でいるから病気になるんだとか、風邪ひくかもって思ったから風邪ひくんだ!みたいな使われ方をしていますが、この精神的な部分も何かしらの滞りがあるから弱気になるわけであり、最初から弱気な人はいない(循環の滞りが起こるから弱気になる)。
そうなるとその滞りが起こっている問題に目を向ければ、自然と心も身体もより良くなっていきますね。
また1つ普遍的な本質を学ぶことができました。
ありがとうございます!
“氣”について学ばせて頂きました。
私は先日、流行している感染症を患ったこともあり、内容はとても興味深いものでした。
振り返れば、予定が詰まっていて疲労が蓄積した結果、氣枯れしたのだと思います。
氣が枯れないようにする為には、めぐりを意識することが大切で、養分を取り体内に巡らせ排泄させる。私は元々便秘気味ですが、一週間寝たきりの時には常に水分を取り続けた事でその点は改善されていました。
体内のめぐりを意識することが健康に繋がることを検証してみます。
しょうさん
素敵な動画と叡智の共有をありがとうございます。
「病は気から」という言葉を今まで、『気持ち次第で病気になるし、治せる。』そんな意味合いで使っていました。
今回、”氣”という漢字について深く理解でき、また”氣が枯れる=けがれ”という言葉が生まれたことを知ることができました。
漢字は、前後の影響で形を変えたものが数多くありますが、本来の漢字を辿ることで一つ一つの言葉や音の意味を正しく理解していけることに気づかせていただきました。
私の子どもたちにも日本語を正しく伝えていけるようにこちらで学ばせてもらい、自分でも知識を深めていこうと思います。
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