2022-08-21

みんなおかしな歩き方をする(#歩行 #素足 #循環器)

身体の動きのうち、最も基本的で重要な動きは歩くことです。

正しく歩けば、体内で起こる問題のほとんどは解消されますが、椅子や靴を使うようになった現代の人類は、歩くのが恐ろしく下手になりました。

そこで本日は、歩行について、詳しく学んでいきたいと思います。

日本の伝統的な履物

藁(わら)で作る草鞋(わらじ)、藺草(いぐさ)で作る草履(ぞうり)、桐や竹で作る下駄(げた)

明治の文明開化が行われるまで、日本ではこれらの履物が使われていましたが、いずれも非常に優れた履物です。

いずれの履物も、親指と人差し指の間に紐があり力を入れて掴む必要がありますが、その動作によって、土踏まずのアーチを作り、ふくらはぎの収縮を自然に導いてくれます。

電気を通さないゴムと異なり、植物性の素材は肌によく馴染み、静電気を地面に流し(アースする)、身体の調子を整えてくれます。

洋服に合わせるには難しいので日常使いは出来ませんが、トレーニング中や、部屋履き用に使うと、自然な歩行を補佐してくれるのでお勧めです。

ベアフット・シューズ

日本の伝統的な履物は、見た目がみすぼらしいので、個人的には「傲慢にならないように」という規律を兼ねて愛用していますが、もう少しスタイリッシュさを追求するなら、5本の指が独立した靴(ベアフット・シューズ)を推奨します。

Barefoot(素足の)Shoes(靴)という名前の通り、素足での歩行のような自然な歩き方を導いてくれます。

先駆けになった企業は、Vibram(ビブラム)というメーカーで、最近では日本の風呂敷にアイデアを得た美しいデザインのものもあります。

Vibram公式サイト(風呂敷デザイン)

私のレビュー(Codawariブログ)

地面に電気を流すアーシング

電子レンジや洗濯機のような高圧の家電には、感電を防止する目的でアース線(接地線)が付いています。

アース線は、各家庭のコンセントから配線で地面までに繋がっており、地中に電気が逃がすような仕組みになっています。

私たちの身体も、静電気が外に流れず滞留してしまうことがあるため、定期的にアースする必要なあるのですが、電気を通さない絶縁体に囲まれているため、大地に直接触れて、体調を整えるのが、アーシングという考え方です。

草鞋や草履であれば、履いたまま歩けばアーシングされますが、ベアフットシューズは底がゴム製になっているため、アーシングするには脱がなければいけません。

航空機のキャビンクルーが、時差ぼけを治すためにもアーシングはよく用いられるようです。(複数名から直接訊きました)

足ツボの治療

私たちの身体は、重力の影響を受けるため、身体の中で最も流れが滞りやすいのは、心臓からの距離が最長の「足の裏」になります。

そのため足の裏をマッサージして、刺激を与えることは、流れを改善する上で効果的だとされています。

私たち身体には、末梢神経が集まる反射区と呼ばれる経穴(いわゆるツボ)があり、その存在はWHO(世界保健機構)にも認定されています。

20世紀からは「足の裏に全身の反射区が集まり、足をほぐせば、全身の流れが改善する」というリフレクソロジーが提唱され、イギリスや台湾で流行しました。

この療法については、科学的な根拠は明らかにされていませんが、足裏のマッサージ自体は流れを健全にする効果が認められていますので、お風呂上りに軽く揉むと良いかと思います。

※足ツボについては、中国山東大学の張頴清教授が提唱した「バイオホログラフィック理論」が大変面白いので、私が2020年に制作した動画をご共有します。

 

秘密の書斎:体系的な動画講義

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コメント4件

  • 山本真里 says:

    歩き方と言えば内股やガニ股など、見た目を想像してしまい、根源的な歩くという動作の意味や機能について考える事はありませんでした。また、裸足で歩くことで静電気も地面に流す事が出来るということは初耳でした。
    草鞋や草履で10分歩くと、いつもの散歩コースも新鮮になりそうでワクワクします!こちらの記事を拝見し、確かに見た目は良くないなぁと思いましたが是非試してみます。

  • Yusei says:

    面白い情報をありがとうございます。

    いつもスニーカーでトレイルランニングをしているので、草履を売っているお店があれば買ってみようと思います。

    足つぼマッサージは定期に(月に1,2回)よく行っていたので、頻度をおとしてみようと思います。

  • shingo says:

    人体は歩くことを前提に設計されており、流れの滞りを起こさないためには、ふくらはぎの収縮をしっかりと起こしていくことが大切であること、実体験からもとても腑に落ちました。

    僕は普段座って過ごすことが多いため、意識的にあることを増やしていきたいと思います。

    今回もとても勉強になる講義を、ありがとうございました。

  • Azumi121 says:

    翔さん、足と歩き方についての共有をありがとうございます。

    ゴム底の靴で歩くと踵から着地しますが、本来は足裏全体で着地して、土踏まずで衝撃を和らげるのですね。
    幼い頃、足を引きずる様にして歩いていたのですが、「踵から着くようにカッコよく歩け」と親に歩き方を矯正されました。けれど、本来は摺り足のような歩き方が良かったのですね。
    履き物の、草鞋や草履も取り入れて、静電気を流す事と足ツボマッサージ効果も意識していきます。